施術例

症例1 主訴:ぎっくり腰 60代 男性

バイオダイナミクス

バイオダイナミクス

間接法

間接法

現病歴:
10年前から腰痛を持っていて左の腰に時々強い痛みが出る。
左大腿部のしびれがある。
病院で麻酔の注射、薬など処置を受けている。
前日から強い腰痛が発生し動けなくなる。
注射などにてなんとか動けるようになったがまだ強い痛みあり。
腰を真っ直ぐ伸ばして歩行できない。
診断と治療経過:
左寛骨が下にずれていて、仙骨と腰椎5番が左方向に引っ張られている。
左大腿部の神経が過緊張を起こしており、それに引っ張られて腰椎4,2番が左後方に傾いている。
急性期の強い痛みを抱えているときには、強い手技を使うことはできません。
間接法やバイオダナミクスを使って穏やかに治療してあげる必要があります。
この方の場合、左寛骨が下にずれていたのが一番大きな問題でしたが、かなり以前からこの状態だったようで修正するのに時間がかかりました。
また、左大腿部の神経の過緊張がしびれの原因だったようです。
これらの問題を改善したところ、痛みはゼロではないが軽減し、真っ直ぐな姿勢で歩くことができるようになりました。
また大腿部のしびれも無くなりました。
組織の回復にまだ時間が必要なので、まだ無理はしない方が良いと伝えました。
身体のバランスが崩れた状態のままでいると、多くの問題を起こしやすくなる一例です。

注)バイオダイナミクスとは、身体の持つ自然治癒力を通常よりも大きく高めて、自分で自分の身体を治していくようにアシストしていく治療法です。具体的には、横になっている患者さんに施術者は軽く手を触れているだけですが、患者さんの身体の中では強力な治癒の力が働きます。受けている患者さんは気持ちよくて寝てしまう人がほとんどです。



症例2 主訴:右手指を曲げると痛みがあり握り込めない、腰痛、頸部痛、肩こり 40代 女性

直接法

直接法

バイオダイナミクス

バイオダイナミクス

現病歴:
仕事やパソコンで手を使い、1年前から少しずつ症状が出る。肩こり、腰痛は慢性的にあり。
整形外科で治療受けるも完治せず。
診断と治療経過:
右手根骨、手指骨、指屈筋の固さがあり、直接法で関節の動きを出し、バイオダイナミクスでリリースさせた。
また、筋のストレッチ・マッサージを行った。
手指の神経の固さがあり、神経のマニピュレーションを用いてリリースさせた。
初回の治療で手指の動きと痛みは改善し、日常生活で使用できるようになった。
2回目以降は、手指と腰部、頸部の治療を併せて行う。
4回の治療で手指は治癒した。
約3ヶ月経過後、他の症状もほぼ全て改善する。
その後、定期的に治療を行い、花粉症・冷え性などに対してバイオダイナミクスを中心とした治療で改善し、良好な状態を維持している。


症例3 主訴:足の痺れ、めまい 50代 女性

現病歴:
3年前に足を骨折し、その半年後から足裏の痺れが出るようになった。
レントゲンでは何も写らず問題なしとされる。
診断と治療経過:
当院で診たところ、骨折の影響で足部の関節の固さや歪みがあり、神経の固さや循環の低下がみられました。
この方は、10年来のめまいもあり、それも同時に治療していました。
めまいの方は、早く落ち着いてきたのですが、痺れの方は、頑固で治療直後は治まるのですが、数日経つと出てくるのを繰り返していました。
それでも4回目の治療後から痺れが軽快してきて、朝動き出す前以外は出なくなってきました。
足底の神経の回復に時間がかかりました。
痺れの症状でもすぐに回復する場合も多いのですが、特に慢性期の問題の場合は治療してから組織が回復するのに時間が必要な場合もあるという症例です。


症例4 主訴:左の首から肩にかけてと腰の痛み 20代 男性

クラシカルオステオパシー

クラシカルオステオパシー

クラシカルオステオパシー

クラシカルオステオパシー

現病歴:
1年半前、1年前に交通事故に2度会い、同じ所を痛める。
その後仕事中に強い痛みが出るようになり、寝返りも困難なほどになった。
診断:
頸部と腰部に事故の時に受けた衝撃の力が残っており、頸椎、腰椎、骨盤に著明な可動域制限と歪みが見られた。
また、本人は痛みによってストレスを多く抱えているようだった。
治療経過:
初回は身体に残った衝撃の力を取り除き、脊柱全体的にクラシカルオステオパシーを用いてほぐした。
その後間接法、バイオダイナミクスを用いて治療を行い、骨格をリリースした。
3回の治療後痛みの程度が1割位まで低下した。
またストレスが軽減して気持ちが穏やかになっていった。
その後5回治療を行いほぼ安定状態まで至った。

注)クラシカルオステオパシーとは、おだやかに脊柱を揺らしながら関節などをゆるめていく治療法。